MLM成功者と言われるタイトルの魅力は、まさに「魔性」
私の参加してたMLM会社で、成功者と呼ばれていたタイトル「マネージャー」。
ここに到達すれば「月収300万円」と言われていました。
それゆえ、参加者の憧れの存在であり、目標でもあったポジションでした。
毎月、新たに昇格したマネージャーは、月中に行われる1,000人規模の総会で
表彰されるのですが、この場に上がって、社長から直々にマネージャーバッチを
胸につけてもらうのが、ステイタスだったわけです。
このマネージャーに昇格するためには、2ヶ月間の継続した売上を上げなければならず、
ひと月目の800万円以上の売り上げでかかる「ステップ」は、結構勢いで行ったり
するんですが、翌月昇格月の1,200万円以上の売上は、なかなか難しいんですね。
しかし一度ステップのかかった人は、もし翌月の昇格月で売上を落としてしまうと
このステップの権利さえも失ってしまうために、何が何でもこのチャンスを逃すまいと
考えます。
すると無理をしてしまう人が出てきてしまうんです。
俗に言う「買い込み」です。
戦略商品は218,000円のポータブルジェットバスですから、何台も買い込んでも
どうにもならないのは、わかっているのに、やってしまうんですねぇ。
これは人間の欲望が自身の判断を狂わせて「マネージャー」と言うタイトルに
盲目的に突き進んでしまう事により、起きてしまっていたんです。
本当にこのタイトルと言うものには「魔性の魅力」があるのでしょう。
もちろん実力で組織を作り、その強い販売力で売上を上げて、実力で昇格した人は
どんどん勢いを伸ばしていきました。
しかしそうではない、特に以下の様な人は
★ステップ時
自分のグループ売上高(800万円)
↓
↓ ↓
ダウンなし チーフアドバイザー(CAD):A
傘下売上高0円 傘下売上高800万円
※この人もステップ
★マネージャー昇格時
自分のグループ売上高(1,550万円)
↓
↓ ↓
チーフアドバイザー(CAD):B チーフアドバイザー(CAD):A
傘下売上高350万円 傘下売上高1,200万円
※この人もマネージャーに昇格
自分と同時に直ダウンが昇格してしまい、翌月からそのラインの収入がゼロになると
同時に、もう一本のCADラインも、実は自身の買い込み(在庫)で無理矢理作った
数字だったりする事があったのです。
そうして無理矢理マネージャーに昇格した人は、悲惨な末路をたどるしかありませんでした。
それはそうですよね。飯の種だったラインからの収入はなくなり、もう一本は
昇格条件を満たすためだけに、自分で無理矢理作った数字ゆえ、組織には
なっていませんから、売上は全く上がらないんですもん。
そうなるとどうなるか。。。。。 収入がゼロになってしまうんです。
さらに買い込んだ在庫とともに、最大350万円と言う持ち出しになるわけですから、
とんでもない負債を抱えてしまう状況に陥る人を何人も見てきました。
本当に怖かったです・・・・・
華やかに見えていた憧れのタイトルホルダーが、実は月収300万円どころか
マイナスになっていた状況の存在、それが当時の真実だったのです。
その後、本社社員として招聘されて、内部事情を知れば知るほど、
マネージャー連中が、セミナーなどで公言してた月収は取れていないのだと
改めてわかりました。 ほとんどがハッタリなんだと。
しかし、そんな環境であっても、私はある方向性を信じて所属し続けました。
「流通革命」と言う理念です。
それは具体的にはどういう事だったのか、これについては次の機会にお話しましょう。