ありがとう、なでしこ！大儀見優希にみる目標達成への思考とは
2015/07/09
カナダで開催されていたサッカー女子ワールドカップ。
我らが「なでしこJapan」が、劇的な勝利で決勝に進出したものの、
残念ながら、準優勝に終わりました。
これで前回のワールドカップ、ロンドンオリンピック、今回のワールドカップと
世界的な大会で、３大会すべて決勝まで進出し、さらに相手もすべてアメリカと言う、
これはもう宿命の対決と言ってもよいのではないかと思わされてしまうほどの、
筋書きでしたね。
結果的には２—５と言う大差での敗戦となってしまいましたが、
なでしこが見せてくれた、諦めない姿勢や仲間との結束の素晴らしさには
心から感謝の気持ちを伝えたいです。
「ありがとう、なでしこ！」と。
その今回のなでしこジャパンの不動のフォワード「大儀見優希」。
彼女はドイツ・イングランドと海外で武者修行をし、ドイツではなんと
得点王まで獲得している実力者です。
しかし彼女はすんなりと今の実績を手にしたわけではありません。
前回、なでしこジャパンが初優勝したワールドカップドイツ大会では、
自身のプレーとチームの考え方が合わず、結果も伴わなかった事から、
歓喜と感動の結果だったにもかかわらず、一人悔し涙を流したのだそうです。
そこで彼女が追求したものは、技術や戦術ももちろんでしょうが、
目標達成に対する思考の追求でした。
サッカーと言うものは点を取らないと勝てないわけですし、その点を取る
タスクを義務付けられいるのが点取り役であるフォワードであるわけで、
「ゴール」と言う結果には、誰よりも貪欲な人種と言えます。
でも彼女は「ゴール」と言う結果にこだわるのではなく、
「ゴールに至るプロセス」にこだわるのだそうです。
彼女のだんなさんであり、メンタルトレーニング・コーチの
大儀見浩介氏は著書の中で「目標を達成する人とできない人の違い」
についてこう説明しています。
『トップアスリートや目標達成できる人は、プロセスや課題、
自分の成長を重視するのに対して、なかなか目標達成のできない人は、
結果重視の思考をしているのです。』
さらに、こうも説明しています。
『トップアスリートと二流以下のアスリートの目標に対する考え方の違いについて、
「（トップアスリートは）プロセスの上に結果があると考えていて、
良い結果を求めてはいるが、それはプロセスの充実からしか生まれないと理解している」
出典:『勝つ人のメンタル』大儀見浩介 （日経プレミアシリーズ）
どうですか？ この言葉を聞いて、あなたは「ドキッ！」としませんか？
アスリートに限らず、目標達成者と言うのは、結果が出るまで成功するまで
やり続けた人だと良く聞きます。
かの有名な発明王エジソンの言葉に、
「私は今まで一度も失敗をした事がない！
ただ上手くいかない方法を一万回見つけ出しただけだ！」
と言うのがありますが、まさにこれが結果だけにこだわらず、プロセスを重視し、
最後に成果をあげると言う目標達成者の思考なのでしょう。
あなたは目標達成へのプロセスを描けていますか？
結果だけにとらわれて、本来やるべき事をおろそかにしていませんか？
結果が出ない事にあせって、自分を見失っていませんか？
目標達成へのプロセスは、それをかなえられる「環境」と「方法」、
そして自分自身への「信頼」が絶対に大事です。
目標に向かうプロセスに、あなたは真剣にチャレンジできていますか？