アムウェイの主力商品：ニュートリライトの歴史 (1)
アムウェイの商品ラインナップの中でも、主力商品であり、
ビタミン・栄養補給食品として世界No.1の売上高を誇る
ニュートリライト。
この商品には８０年を超える歴史があり、それにたどり着くまでの
魅力的なストーリーがあります。
４回に渡って紹介するストーリーの第１回目は、
「栄養食品の原点はクギ入りのスープだった」です。
ニュートリライトの創立者であるカール・レンボーグ。
のちに世界中の人々の健康を支える栄養補給食品を生み出す
彼の物語は1920年代の初頭、乳製品メーカーの営業担当として
中国に赴任したところから始まります。
言葉も文字も全く違う東洋の国へやって来た彼は、一刻も早く
現地に馴染もうと北京語の読み書きを独学で学習し、生まれ持って
の好奇心もあり、この国の哲学や薬学にも興味を持ち始めます。
当時の中国では、肉や白米を日々の主食としていた裕福な階層の
人たちは脚気などの病気にかかる人が多い一方で、主に新鮮な
野菜や玄米を食べている農民には病気が少なかったのです。
観察眼の鋭い彼は、この違いをみて考えました。
「食べ物の中に人間の体に必要なモノが十分に含まれていない事で
人間は病気になる。だから食生活で足りないものを補給できれば
問題は解決するはずだ！」と。
しかし1927年に蒋介石による中華革命が勃発。
多くの外国人とともに収容所生活を余儀なくされた彼と彼の同僚は
食糧不足による栄養失調に陥りましたが、このことが自らの発想を
実践する大きなきっかけとなります。
彼は、木の葉や雑草、すりつぶした動物の骨、さらに錆びた鉄釘を
ゆでてスープやおかゆを作りました。
味としてはひどいものだったそうですが、過酷な状況下で
あるにも関わらず、スープを飲んだ人たちは体力を回復。
この成果から、彼は自らの概念に自信を深めました。
やがて貨物船に乗って何とか中国を脱出した彼は、この国で
全財産を失った代わりに、生涯の理念を手に入れたのです。
ニュートリライトの歴史 (２) に続く。