世界的な起業家が生まれない日本。将来に対する不安と問題
◆時代背景と今後の日本経済について◆
これからのサラリーマン(正社員)について考えてみると、
今後さらに人口減少が進み経済も低迷する中、
企業はさらに正社員から派遣・アルバイトへ転換を強いられます。
これまで国民の大半がサラリーマンであった時代から、
多くの人が派遣・アルバイトに転換されるのです。
しかも正社員であっても終身雇用の約束はなく、
いつリストラされるかわからない世の中。
それに、正社員といっても保険付きの派遣社員とさほど変わり無く、
いつでも独立して生きて行くことのできる人材の育成が必要です。
つまり、国民全員が「個人事業主=起業家」とならなくては
ならない時代になってきました。
しかし考えてみれば、ほとんどの国民が正社員だった時代はここ100年足らず、
それ以前はほとんどの人が分業に分業を重ねた社会構造の中で、
それぞれが得意分野を活かした起業家として生計を立てていた時代が長きに続き、
その社会構造の方が本来の姿であったとも言えます。
しかし、日本の教育制度を見ると、日本は終戦以降、
日本の古来の独創的な素晴らしい文化文明だけでなく、
心や精神までをも否定し、意識改革させるべく「右へならえ」の
軍隊式の教育制度に転換させられました。
これにより、昭和時代の高度成長期には世界一の製造業大国となり
「物作り日本」と呼ばれる先進国の仲間入りしたまでは良かったのですが、
当時の製造業は日本産業の8割を占めていたものの、今や2割程度。
しかも高度成長期が終わり、既に40有余年が経ち、更には平成になり、
すでに四半世紀がたっているのに、同じ教育制度だけでなく
時代のニーズに逆行する「ゆとり教育」を昨今まで続けていました。
未だ抜本的な教育制度全体の見直しはされず、新たな起業家が
育成されないどころか現実社会との隔たりは益々拡大している現状で、
この数十年間、世界を股に掛ける会社が日本で起業されていません。
一方、社会保障(年金・保険)について、
政府は「問題の先延ばし」にしているだけですが、
既に破綻している事は明らかでしょう。
これは、残念ながら国がどう転んでも解決はできないので、
国民レベルで解決していかなくてはならないのが現実です。
だって国に責任追及したところで解決策がないのですから、
いずれにせよ近い将来に国民がしわ寄せを食う事になるであろう事を、
いまさら文句を言ってもはじまらないのではありませんか?
では、この社会情勢が当たり前の時代、
更に低迷が加速すると懸念される将来に向け、
今私たち国民に何が出来るのか?
そこには、まず解決しなくてはならない大きな問題があります。
それは、自分(家庭)と社会(高齢化社会の日本)の
保全(セーフティーネット)の構築です。
やはり我が身は自分で守れなければ、いけませんから。。。。。